2018/06/20
JLPT(日本語能力試験)は、日本語を母語としない人たちの日本語能力を測定し認定する試験です。JLPTは独立行政法人国際交流基金と公益財団法人日本国際教育支援協会が運営し、年に2回(7月・12月)試験を開催しております。受験地は日本国内のみならず、世界各地域(80か国239都市/2017年)で受験可能です。
試験のレベルは5段階あり、N5が一番易しいレベルで、N1が一番難しいレベルです。
JLPT N1、もしくはN2の保持者を採用条件として求めているところが多いです。N1でビジネスレベル、N2で日常会話以上ビジネスレベル未満という基準値です。
試験内容については、言語知識(文字・語彙・文法)、読解、聴解の各要素の能力がどれも一定に備わっているかどうか評価されて、合格か不合格かとなります。
試験内容からおわかりの通り、会話(Speaking)の試験内容はありませんので、N1・N2を所持していても会話能力が十分でないことや、逆にN3所持者で会話が堪能な方もあるので、履歴書に記載されている所持したレベルで判断するだけでなく、面接選考や電話で会話をしてみることで、日本語能力をご判断いただくことも一つです。
N1、N2レベルの資格保持者に下記のようなメリットがあります。
◇日本の出入国管理上の優遇措置を受けるためのポイントがつくJLPT N1保持者は、15ポイントがつき、JLPT N2保持者は10ポイントがつき、ポイントの合計が70点以上の場合に、出入国管理上の優遇措置が与えられます。
◇日本の医師等国家試験、准看護師試験を受験するための条件のひとつ海外において医師などの免許を持っている人が、日本の医師などの国家試験を受験するためには、また、海外の看護師学校養成所を卒業した人が、日本の准看護師試験を受験するためには、JLPT N1の認定が必要です。
◇EPA(経済連携協定)に基づく看護師・介護福祉士の候補者選定の条件のひとつEPA(経済連携協定)に基づき、インドネシア、フィリピン、ベトナムから来日する看護師・介護福祉士の候補者は、日本語能力試験N5程度(インドネシア、フィリピン)またはN3(ベトナム)以上の認定が、必要条件です。
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